介護職の人間関係トラブルの原因と対策
介護職として働く中で人間関係に悩む人は少なくない。介護職の人間関係の問題には、同僚同士のものと、利用者に対するものがある。
同僚との人間関係の中でトラブルに発展しやすいのが、仕事に対する価値観や仕事のやり方の違いで摩擦が発生するケースだ。仕事へのスタンスは人によって異なるものだ。また、自分なりの仕事のやり方がある人もいる。それを理解しておかないと、自分の主張と相手の主張がぶつかってしまい、人間関係に影響する可能性がある。
特に介護現場は、介護職だけでなく、医師や看護師、作業療法士などさまざまな職種と関わることの多い仕事である。職種によって立場も異なるため、介護の考え方もそれぞれ違ってくるだろう。利用者に適切な介護サービスを提供するという大きな方向性が合っていれば、細かな考え方の違いにはあまりこだわらない方が良い。
また、介護は利用者と密接に関わる仕事であることから、利用者との人間関係でのトラブルが発生しやすい。介護現場において、利用者は、食事・排泄・入浴・歩行の介助など生活の一部を他人に任せることになる。これらは人生の基盤であり、少しでもストレスなく実施したいものだ。そのため利用者の多くが、介助の技術だけでなくスタッフの人間性も重視してくる傾向にある。
とはいえ、違う人間である以上、相性の良し悪しというものはある。一生懸命介助をしても、理不尽なことを言われたり、不機嫌な態度を取られるようなことも起こりうるのだ。頑張っても報われず、悲しくなったり腹が立ったりするかもしれないが、介護のプロである以上、これは仕事だと割り切って対応することも必要になってくる。あまりにひどい場合は、第三者に間に入ってもらい、理由を聞き出してもらうか、他の人に担当を変わってもらう対応をすると良いだろう。
人間関係の不和は、ストレスになるだけでなく、業務遂行にも支障を来してしまう。離職の原因にもなり得るため、日頃から人間関係の築き方にはより注意することが大事だ。介護現場の人間関係を良好にしたい人は、ぜひ情報サイト「人間関係に悩む介護職のあなたへ」にもアクセスすることをおすすめする。