特定の利用者との人間関係に悩んだ時の対処法
人と接する機会の多い介護職において、人間関係の悩みは付きものと言える。とりわけ、利用者といい関係をなかなか築けないというケースは多い。事例として「挨拶をしても目を合わせてもくれない」「指示やお願いをしても全く聞く耳を持たない」といったものがある。ひどい場合には、利用者から理不尽かつ辛辣な言葉を浴びせられるようなこともある。
こうした問題は、他の利用者や職員から見ても決して気持ちがいい光景ではない。いざこざが続くと、次第に施設全体の雰囲気が悪くなってしまうこともあるだろう。したがって、利用者との関係が上手くいかない場合には、自分が我慢すればいいと諦めるのではなく、改善のために行動することが大切である。
改善のための具体例として、まずなぜ特定の利用者と上手くコミュニケーションができないかの原因を探ってみるべきだ。服装や身だしなみが気に入らないものではないか、言葉遣いが上から目線だったり子ども扱いするようなものではないか、など定期的に振り返ることが大事である。
また、相手の機嫌が悪いタイミングで話しかけている可能性もある。利用者の機嫌のいい時と悪い時について、他の職員の協力を得ながら情報収集してみるのもいい。ただし、ここまで行動してみても、原因の特定に至らない場合は、上司に相談するべきだろう。自身を守るという意味でも、特定の利用者との距離を置くことも視野に入れてほしい。
実際、介護職に当たり散らす横暴な利用者も存在している。いくら利用者だからと言って、すべて聞き入れる必要は無い。施設や関係者に被害を及ぼすような人は、しっかり上司や仲間と一緒に説得し、横暴な行動を制御する必要がある。